グランドセイコーはアメリカ市場での販売強化戦略の足掛かりとして、2018年10月1日、セイコーウォッチはアメリカ市場で100%出資の販売会社「グランドセイコー・コーポレーション・オブ・アメリカ」(ニューヨーク州)を設立し、 アメリカ市場での販売強化戦略の第一弾として2018年に発売された3本のUS限定モデルは、浮世絵の技法である「雲母摺(きらずり)」に着想を得た美しい光沢のある文字盤を採用していました。
3本の中で唯一のスティールモデルであるグランドセイコー SBGA387は、特に熱狂を持って迎えられました。時代を先取りしたティファニーに近いライトブルーの文字盤は、グランドセイコーファンか否かを問わず、大きな反響を呼んだのです。しかし本当に目を引いたのは、その輝く質感です。
”Kirazuri”は「“sparkling painting”(きらめく絵画)」と翻訳され、ダイナミックな輝きとブルーの色合いが組み合わさり、グランドセイコーの人気に火をつけるのに一役買いました。
余談ですが、中古市場でSBGA387は一時14,000ドルにも達し、発売から既に6年が経ち、ライトブルー系文字盤のGSもいくつかリリースされたことも影響してか、ようやく8,000~9,000ドル前後に落ち着いてきています。
そして今回の新たなUS限定の”Kirazuri”モデルの登場です。用意されたのは2色で、1つは諏訪湖の夕暮れをイメージした「SBGA507」、もう1つは諏訪湖から昇る朝日をイメージした「SBGA509」です。
SBGA509の絶妙な色合いは、グランドセイコーの”桜”モデルに魅せられた方には特に魅力的に映るでしょうね。サーモンピンクやローズに近いトーンでしょうか。ゴールドのGSロゴが控えめに見えます。
他のグランドセイコーのピンクより、フェミニンさが抑えられているようにも感じます。
一方、ブルーもグランドセイコーとしては十八番というか定番色ではありますが、きらずりの質感に乗るとまた違った印象を与えます。
独特の風合いのあるきらずり文字盤の表面は、リネン(麻)のようでもありますね。
秒針や普段主張しすぎ感のあることもあるパワーリザーブ表示もブルーで統一され、シックさを増しています。
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