高級時計を選ぶときに必ず名前が挙がるのが、オメガとタグホイヤーです。
両者とも「スイスを代表する高級時計ブランド」であり、実用性とデザイン性を兼ね備えたコレクションを展開しています。
それぞれのブランドの人気の高さは言うまでもありませんが、時計ファンやこれから初めて高級時計を購入する人の間で、しばしば「オメガとタグホイヤー、どちらを選ぶべきか」という議論が起こります。
では、なぜこの2ブランドが比較されやすいのでしょうか。理由は大きく3つあります。
第一に、どちらも高級時計でありながら比較的日常使いしやすい価格帯に位置していること。
第二に、クロノグラフやダイバーズといった実用モデルを豊富に展開し、同じカテゴリーで競合していること。
そして第三に、オメガは宇宙開発など、タグホイヤーはモータースポーツといった「ストーリー性」があること。
それが消費者の選択を迷わせる要因になっています。
まずはクロノグラフの代表モデル、オメガ「スピードマスター プロフェッショナル」とタグホイヤー「カレラ ホイヤー02 クロノグラフ」を比較してみます。
スピードマスターはNASA公式採用の“ムーンウォッチ”として知られ、42mmケースに手巻きムーブメントCal.3861を搭載。
耐磁性にも優れ、手巻きながら50m防水を備えています。
2024年に登場したホワイトダイヤルは、それまでのスピードマスターとは一線を画すモデルとなりました。
ビジネスシーンでも違和感のない落ち着いた雰囲気が特徴です。
一方、カレラ ホイヤー02は45mmケースに自動巻きのHeuer02キャリバーを搭載。
コラムホイールと垂直クラッチを採用した完全自社設計の高級ムーブメントです。
80時間パワーリザーブを誇り、防水性能は100mと実用的。
全面スケルトンになっているので、ムーブメントの細かな動きを眺める事ができます。
ビジネスシーンやフォーマルに寄せたシーンでの着用をイメージされている方にはスピードマスターがおすすめです。
定番かつクラシックなクロノグラフのダイヤルデザインは、スーツやシャツによく馴染みます。
ケース厚が比較的抑えめで、袖口に収まりやすいのもスピードマスターの特徴です。
何よりスピードマスターはNASAの公式時計として選ばれ、宇宙飛行士が月面着陸で使用した伝説的モデル。
歴史や物語性を重視する方にはたまらない1本でしょう。
アウトドアシーンやカジュアルシーンなどでガンガン使いたい方にはカレラがおすすめです。
カレラは全体的に大型ケースのモデルが多くセラミックベゼルも存在感抜群です。
ロングパワーリザーブのモデルも多く休日中心の使用にも便利です。
スポーティーでモダンなデザインが好きで、オフシーンでも存在感のある時計を求める人におすすめです。
まとめると、スピードマスターは「フォーマル寄りで普段使いにもなじむクラシックな時計」、カレラは「存在感がありアクティブに使えるスポーティーな時計」と言えるでしょう。
次に、ダイバーズウォッチの代表モデルを比べます。
オメガ「シーマスター ダイバー300M」とタグホイヤー「アクアレーサー プロフェッショナル300 GMT」です。
1993年の誕生以来オメガの定番ダイバーズとして愛されてきたモデルです。
直径42mmのステンレススチールケースに、厚みは約14mm。
手首にしっかり存在感を与えつつも、そこまで大ぶりなイメージはなくスーツスタイルにも馴染みます。
レーザーエングレービングによる波模様が施された文字盤は、光の加減で豊かな表情を見せてくれます。
防水性能は300mでヘリウムエスケープバルブを備えており、本格的なダイビング用途にも対応できる仕様です。
アクアレーサー GMTは、タグホイヤーのスポーティーなDNAを体現した現行モデルです。
こちらも42mmのケース径ですが、厚さは約13.1mmとシーマスターよりわずかにスリム。
腕なじみが良く、長時間の装着でも快適さを感じやすい設計です。
見た目の大きな特徴は、グリーンサンレイ仕上げのダイヤルと、ブラック×グリーンのセラミック製24時間ベゼル。
このカラーリングは従来のダイバーズウォッチには少なく、モダンかつ若々しい印象を与えます。
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